背脂たっぷり広島の尾道ラーメンの特徴とは【おすすめ人気店、通販】

背脂たっぷり広島の尾道ラーメン特徴とは【おすすめ人気店、通販】

広島県尾道市には『尾道ラーメン』という西日本で大人気のご当地ラーメンがあります。

西日本では人気絶大ですが、あまり他県での出店数は少ないので、平日休日問わず近県から多くの観光客が尾道を訪れています。

今回はそんな尾道市民のソウルフード・尾道ラーメンの特徴・歴史・通販・おすすめ人気店について詳しくご紹介します。

尾道ラーメンの特徴・味とは

まずは、尾道ラーメンの特徴・味についてご紹介します。

一般的な尾道ラーメンの特徴は以下の6点。ただし、例外はもちろんあります。

1.豚の背脂ミンチが浮いている
2.スープに液状の油が浮いている
3.色が濃いめの醤油ベースのスープ
4.鶏ガラと小魚(煮干し)がベース
5.ストレートの平打ち麺か中細麺を使用、少加水のものが多い
6.具材はネギ、チャーシュー、メンマのみでシンプル

オーソドックスな尾道ラーメン。具材はネギ、チャーシュー、メンマのみとシンプル。小魚のダシが効いたさっぱり目のスープに背脂の濃厚なコクが味の特徴。

ストレートの平打ち麺か中細麺を使用。

もし本場の尾道ラーメンを自宅で味わいたければ、阿藻珍味のラーメンが一番、美味しかったです。

 
もちろん私も通販で購入しました。ちなみに『尾道ラーメン』という名称はこの商品が大ヒットしたのをキッカケで後付けされたものです。
阿藻珍味 ラーメン 通販

尾道ラーメンの歴史

尾道ラーメンには約80年もの歴史があります。

昭和3年頃、中国福建省出身の張氏が尾道中心部でラーメン屋台をひき始めたのが元祖と言われています。その当時は、青竹で麺を打っていたとのこと。

なんで中国の人が?と疑問に思いますが、戦時中、尾道は中国大陸から来た多くの人々が造船業に従事していました。しかし、戦後、造船需要も減ってしまい、職を求めて屋台を引く者がポツポツと出始めたからです。

昭和22年に屋台をひき始めた『朱華園』にオーナー・朱阿俊氏も元々、造船業に携わっていました。この朱華園が、背脂のミンチや平打ち麺など現在の尾道ラーメンの基礎を築き上げました。

そして日本人経営のラーメン屋も少しずつ増えていき、徐々にラーメンが盛んな町になっていきました。

その当時は「尾道ラーメン」という名称がなく、ただ単に「ラーメン」または「中華そば」と呼ばれていました。しかし、福山市の珍味メーカー『阿藻珍味(あもちんみ)』が1993年に販売したラーメンのパッケージに初めて「尾道ラーメン」が表記され、大ヒットしたことから「尾道ラーメン」という名称が定着しました。

尾道ラーメンの食べ方やラーメン巡りするときの注意点

尾道ラーメンは尾道市内に20〜30軒ほどしかありませんが、連日多くの観光客が尾道に訪れています。

なので、ここでは尾道ラーメン屋巡りをする際に注意すべき点をご紹介します。実際に私がラーメン屋巡りをして気づいた点です。

レンタサイクルを借りる
だいたいのラーメン屋が尾道駅から徒歩15分圏内に固まっています。だいたいが海岸通り沿いか商店街周辺。といっても徒歩ではやや遠いので、駅前でレンタサイクルを借りましょう。季節がよければ海岸通り沿いを走るだけでも気持ちいいですよ!

はじめにコショウを入れすぎない
はじめにコショウを入れずに背脂の濃厚な旨味と小魚のダシが効いたスープをぜひ味わってください。正直、コショウを入れると尾道ラーメンの良さが薄れてしまい、ただの醤油ラーメンになってしまう気がします。

市内観光を挟む
ずっとラーメンを食べ続けていたら胃がもたれてきます。尾道は風光明媚な観光スポットもたくさんあります。後述で見どころをご紹介しているので、観光を挟んで胃を休めましょう。

尾道ラーメンのおすすめ通販

ここでは私が実際に通販で購入して最高に美味しかった尾道ラーメンを、味の感想付きでご紹介します。

阿藻珍味 尾道ラーメンの通販

こちらは「尾道ラーメン」という名称で始めて販売された「阿藻珍味」の商品です。1993年8月から販売され、年間200万食も売れている尾道ラーメンです。
阿藻珍味 ラーメン 通販

隠し味に煮干しを使っているためダシの味が強め。さらに背脂たっぷりで豚の旨味を感じられます。
阿藻珍味 ラーメン 完成品

麺はストレート麺で柔めだが良くスープと絡まって美味しかったです。
阿藻珍味 ラーメン ストレート麺

東珍康 尾道ラーメンの通販

尾道で40年間営業している老舗「東珍康」の公式商品です。
東珍康 尾道ラーメン 通販

背脂がスープに染み、こってりとした味わい。スープを飲むと油が身体に染みてくるような感覚がします。
東珍康 尾道ラーメン 完成品

ガチでうまい尾道ラーメンの店3選

こちらではおすすめの尾道ラーメンの店を3店舗ご紹介します。もちろん、3店舗とも私の大好きなお店です。

尾道らーめん 三公

こちらは尾道ではなく、広島市にある尾道ラーメンを提供するお店です。前はJR広島駅の駅ビルにあったのですが、今は原爆ドームの近くに移転しました。

濃くなく薄くなく非常にバランスの良いラーメン。お店のこだわりは、化学調味料は一切使わない、ダシはイリコとアゴ(トビウオ)の2種類をブレンド、豚背脂は粒の大きいもののみを使用とのこと。これで旨くないはずがありませんよね。

広島市まで行ったけど、どうしても尾道に行く時間がない人に、ぜひ食べてほしいラーメンです。
背脂たっぷり広島の尾道ラーメン特徴とは【おすすめ人気店、通販】

●訪問した店舗の情報
店名:尾道らーめん 三公
住所:広島県広島市中区基町6-78 クレドB1F
電話番号:082-502-3314
営業時間:11:00~22:00(LO21:30)
定休日:無休
行き方:広島電鉄の紙屋町東・紙屋町西停留所から徒歩6分
その他:広島市なら尾道ラーメンNo.1。
※店舗情報は変更される可能性があるので、詳しくは店舗にお問い合わせください

つたふじ

尾道で朱華園と並ぶ名店として有名な「つたふじ」。尾道ラーメンの歴史を語る上ではかかせない尾道を代表するお店でもあります。朱華園が2019年6月に長い歴史に幕を閉じて残念ですが、つたふじはまだ健在です。
尾道ラーメン つたふじ

昔ながらの醤油ラーメン。スープを飲むと懐かしいというか、ホッとする味です。魚介よりもやや醤油が強めの昭和のラーメンですね。
尾道ラーメン つたふじ

サイドメニューのいなり寿司も美味しかったです。
つたふじ いなり寿司

●訪問した店舗の情報
店名:つたふじ
住所:広島県尾道市土堂2-10-17
電話番号:0848-22-5578
営業時間:11:00~16:00
定休日:火曜日、第2・4水曜日
行き方:JR尾道駅から徒歩15分
その他:尾道ラーメンを代表する名店。
※店舗情報は変更される可能性があるので、詳しくは店舗にお問い合わせください

尾道ラーメン 壱番館

近年、尾道で絶大な人気を誇るお店。こちらの運営元が販売してる通販の尾道ラーメンが評判だったことから実店舗を1999年にオープンさせました。ちなみに2020年12月21日に東京・新宿御苑に支店をオープンさせました。

小魚のダシが効いた甘味のあるスープが特徴。優しめの味わいで地元では老若男女から愛される一杯です。まさに尾道ラーメンの王道をいくラーメンですね。

●訪問した店舗の情報
店名:壱番館(いちばんかん)
住所:広島県尾道市土堂2-9-26
電話番号:0848-21-1119
営業時間:11:00-19:00
定休日:金曜日
※金曜日が祝日の場合は営業致します
行き方:JR尾道駅から徒歩13分
その他:尾道ラーメンのスタンダードな味。
※店舗情報は変更される可能性があるので、詳しくは店舗にお問い合わせください

壱番館の通販は以下から。

尾道市の観光スポット

最後にラーメン食べ歩きの合間に巡れる観光スポットをまとめました。

千光寺
光寺山の中腹に建つ「赤堂」と呼ばれる真言宗の名刹。ここから見られる尾道市内、尾道水道の景色は格別です。ロープウェーで行かなければいけないが、尾道を訪れたら絶対に寄りたいスポット。
千光寺

猫の細道
尾道は野良猫が多いことでも有名です。特に千光寺山中腹を横にのびる猫の細道には、福石猫や招き猫美術館、雑貨店が並んでいるので、ネコ好きな方は絶対訪れましょう。
猫の細道

後藤飲料水工業所
尾道の対面の島「向島」にある後藤飲料水工業所で飲める「マルゴサイダー」は、幻のサイダーとも呼ばれ、ここに来なければ飲めません。向島へは渡船で5分ほどで、船には車や自転車も載せられます。
後藤飲料水工業所
後藤飲料水工業所 マルゴサイダー

尾道本通り商店街
尾道駅前から東に約1.6kmも続く商店街には、レトロな建物やカフェ、雑貨屋があり、歩いているだけでも楽しい気分になります。個人的におすすめは昇福亭の「はっさく大福」。こしあんと白あんの2種類あってどちらもマジでうまいです。
尾道本通り商店街

ONOMICHI U2
尾道駅すぐにある古い倉庫内をお洒落にリノベーションした複合施設。カフェ、パン屋、サイクルショップ、ホテルが入っています。テラス席から海が見えるので、コーヒー片手にのんびり過ごしたいときにおすすめ。
ONOMICHI U2

ONOMICHI U2 テラス席

まとめ

今回は西日本を代表するご当地ラーメン・尾道ラーメンについてご紹介しました。

ぜひ尾道市を訪れた際は、今回紹介したおすすめのお店を巡って味の違いを楽しんでくださいね!

以上、「広島の尾道ラーメンとは」でした!
 

 

この記事を書いた人:食王
食王プロフィール
世界中のご当地グルメを発掘・ご紹介するべく日夜、どこかしらへ旅に出ている美食ハンター兼ライター。今まで雑誌・食系サイトなど各媒体でご紹介した美食はおよそ500以上。このサイトのコンセプトは“本物の美食を紹介する”こと。ですので、この料理を取材してほしいなどあれば、お問い合わせよりお気軽にご連絡ください。
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広島麺類ラーメン日本
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