先日、福島県の白河市にあるとら食堂に行ってきました。こちらは1969年(昭和44年)に創業して以来、数多くの弟子を全国に送り出している名店中の名店であります。
麺は自家製の手打ち麺、スープは化学調味料を使わずにダシだけで勝負したその特徴あるラーメンは、ラーメン通から「とら系」と言われており、毎日この味を求めて全国から多くのファンが訪れています。
とら食堂を食べずして白河ラーメンは語れないということで、今回は白河市まで足を伸ばして食レポしてみました。最後までどうぞよろしくお願いします。
白河ラーメンの詳細についてはこちらをどうぞ。
白河ラーメン「とら食堂」の歴史
とら食堂は1969年(昭和44年)に初代店主の竹井寅次氏によって創業されました。竹井寅次氏はもともと白河市内にあった「まるい食堂」というラーメン屋で修行をされていたそうです。
プライベートでは酒と賭博が大好きだった竹井寅次氏は、ラーメンのことに関しては天才と呼ばれ、全国から弟子入り志願者を多く雇ったことでも有名です。現在、多くの弟子が全国で活躍されており、その受け継がれた味は「とら系」と呼ばれています。
息子の竹井和之氏も19歳で弟子入りし、昭和58年に父が他界したのを機に2代目になり、さらに味を昇華させたと言われています。また父親と同じく多くの志願者を雇い、とら食堂の味を全国に普及させています。
現在、竹井氏から「とら食堂」の屋号の使用許可をもらっているお店は、千葉県の松戸と福岡県の六本松にある2店舗のみ。その2店舗の店主も、とら食堂本店で厳しい修行をされていたそうです。
そんなとら食堂は、車でしか行けない田んぼのド真ん中にあるのに今や1時間以上の行列は当たり前の超人気店にまでなりました。
店前には田んぼが広がっている。
白河ラーメン「とら食堂」へのアクセス
お店の場所はJR東北本線の白河駅から約5kmのところにあります。Google Mapsで調べたところ徒歩だと約1時間かかります。なので今回は車で行きました。もし電車で行く際は、白河駅前からタクシーで約10分です。
車で行く際の目印はこちらの看板。この看板があるところで細い路地に入ってください。小さい看板なので見落とし注意。
店舗はこちら。看板がでかすぎる。
今回13時半に到着したのですが、なんと1時間半待ち! 店舗の外には大行列。それ以外にも車内で待っている人も多数いました。
以下は2020年9月の営業時間です。14:30までに入口にある順番待ちリストに名前を記帳すれば、営業時間を過ぎても食べられます。駐車場は2ヵ所あり、店前の駐車場が満車の場合は、少し離れたところに臨時駐車場があります。
定休日に関しては、月曜以外も休みがあるので行く前に公式TwitterまたはFacebookページで確認してください。
また、たまに材料切れで早閉めもあるので同じく公式SNSで確認して向かってください。
白河ラーメン「とら食堂」の店内の様子
店内は撮影禁止なので今回は店内写真はなしです。
店内は綺麗でした。席数は48席ほどで、カウンター席、テーブル席、座敷がありました。
白河ラーメン「とら食堂」のラーメン
ラーメンメニューは「手打ち中華そば」「ワンタン麺」「焼豚麺」「焼豚ワンタン麺」「つけ麺」の5種類。それぞれ大盛、小盛もできます。半熟煮玉子は100円。
今回は豪勢に1,250円の「焼豚ワンタン麺」普通盛りをオーダー。1時間半も待ったら、どうしても特別感が芽生えて一番高いものを頼んでしまいますね...。
料理が美味しそうに撮れるアプリ、Foodie(フーディー)で撮ってみました。
調味料はブラックペッパーグラインド、ホワイトペッパーグラインド、テーブルコショー、ラー油、七味のみ。
あと玉ねぎもありました。
味の感想
大雨の日に1時間半並んでようやく入店。
スープはかなりあっさりとした醤油味。たしかに化学調味料を使わずにダシと醤油だけで勝負している味です。昔はこういったラーメンばかりだったのかなと思いにふけました。
間違いなく毎日食べられる優しい味ですが、正直、1時間半並んでまではいいかな....と思っちゃいました。
十分、美味しいですよ!
美味しいけど並ぶくらいなら自分は他のラーメン屋行っちゃいます。すいません。
麺は縮れ麺でコシがあり、よくスープと絡んでいました。
入口に麺についての大きな張り紙が貼っていました。
トッピングはワンタン、チャーシュー、ほうれん草、メンマ、ねぎ、ナルトと豪華。ワンタンはしっかり肉の味がして、おいしかったのでワンタン麺がおすすめです。
白河ラーメン とら食堂の通販について
もし、とら食堂のラーメンが食べたい方は、ネットで手軽に通販できます。特にこちらは車でしか行けないのと1時間以上の行列の2段障壁があるので、お取り寄せできるのはありがたい。
味は正直、、、お店で食べるよりお取り寄せの方が好みでした...すいません。
もちろん私もお取り寄せました。
自宅だと好みの具材を盛り付けられるのがいいですよね。
なぜかお店で食べるより美味しかった。。。
ちなみに残ったスープは再利用できます。
米を炊くとき水の代わりにスープにするだけ。チャーシューもあれば、さいの目切りにして入れます。
しっかりご飯にスープの味が染みた炊き込みご飯の完成。今回はその上にピザ用の溶けるチーズを載せ、バーナーで炙り、チーズ炊き込みご飯にしてみました。
使ったバーナーはこちら。これがあるとお家で魚やチーズが炙れるのでいろいろと重宝します。
ちなみにこの炊き込みご飯は、他の醤油ベースのインスタントラーメンなら、だいたいうまくできます。
まとめ
●どういうときにオススメ?
・行列がある可能性があるので時間があるときに
・超名店のラーメンを味わいたいときに
・旅行ついでに
●総評
今回は福島を代表する名店「とら食堂」を訪れました。
正直、東京のラーメンを食べ過ぎたのかちょっとパッとしなかったのですが、老若男女だれでも安心して食べられる優しいラーメンという印象でした。
トッピングの中ではワンタンが美味かったのでワンタン麺をぜひおすすめします。
あと周りが田んぼのど田舎にある店ですが、超絶人気店なので1時間以上の行列は覚悟してくださいね!
●訪問した店舗の情報
店名:とら食堂
住所:福島県白河市双石滝ノ尻1
電話番号:0248-22-3426
営業時間:
11:00~14:30
16:00~18:00
※材料がなくなり次第終了
※通し営業の場合もあり
定休日:月曜日(祝日の場合は営業、翌日休み)
※営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗公式SNSでご確認ください
行き方:JR東北本線の白河駅から車かタクシーで約10分
その他:とら系ラーメンに総本山。千葉県松戸市と福岡県に分店あり。
※店舗情報は変更される可能性があるので、詳しくは店舗にお問い合わせください
以下の本では白河ラーメンやとら食堂の歴史からラーメンの作り方まで載っています。