沖縄県全域には『沖縄そば』という沖縄県民に大人気のご当地そばがあります。
※沖縄では「そば」を方言で「すば」と言います。なので「沖縄そば」は「うちなーすば」になります
沖縄に旅行に行かれた方は一度は食べたことがあると思います。うどんのような極太麺が、あっさりめのダシのきいたスープに絡まって美味しいですよね!
今回はそんな沖縄県民のソウルフード・沖縄そばの特徴・味・歴史について詳しくご紹介します。またソーキそばとの違いもご説明します。
沖縄そばの特徴とソーキそばとの違い
まずは、沖縄そばの特徴・味についてご紹介します。
一般的な沖縄そばの特徴は以下の6点。ただし、例外はもちろんあります。
2.かんすい又は灰汁(あく)を練り込んだ小麦粉で作られている太めの縮れ麺
※かんすいや灰汁を加えることで独特な弾力を生む
3.豚肉(ソーキ、てびち、中味)が入っている
4.具材は島ネギ、豚肉、紅生姜、かまぼこ
5.一度茹でた麺に油をまぶして自然冷却してある
オーソドックスな沖縄そばの具材は島ネギ、豚肉、紅生姜、かまぼこのみとシンプル。
一般的な沖縄そば。
沖縄そばとソーキそばとの違いは、まずソーキとは沖縄の方言であり、豚肉のスペアリブ(骨付きあばら肉)のことを指しています。この豚肉のスペアリブが入ったソバのことを「ソーキそば」と呼びます。
一般的なソーキそば。
ソーキの作り方は、沖縄県で作られた黒糖や醤油、泡盛、鰹節が入ったスープにスペアリブを入れ、時間をかけて炊くというのが一般的。また硬い骨が付いた部位を「本ソーキ」、柔らかい骨が付いた部位を「軟骨ソーキ」と呼んでいます。
では沖縄そばはどういったソバのことでしょうか?
実は沖縄そばは「ソーキそばを含め沖縄県内で食べられているソバの総称のこと」です。なので、ソーキそばは沖縄そばの一種なんですね。
ということは沖縄そばには他にも種類があります。たとえば、豚足が入った「てびちそば」、豚モツが入った「中味そば」など主に豚肉がトッピングに使われていますが、他には、あおさが入った「アーサそば」、ゆし豆腐が入った「ゆし豆腐そば」などもあります。
また、地域ごとにも特色があり、宮古島の「宮古そば」、石垣島の「八重山そば」、大東島の「大東そば」もそれぞれ特徴があります。
おぼろ豆腐のような沖縄特有の豆腐を使用した、ゆし豆腐そば。
かんすい又は灰汁を練り込んだ小麦粉で作られている太めのねじれた麺も大きな特徴の一つです。
もし本場の沖縄そばを自宅で味わいたければ、サン食品のソーキそばが一番、美味しかったのでおすすめ。パッケージはいろいろありますが中味はほとんど同じです。
もちろん私も通販で購入しました。お取り寄せできるソーキそばの中ではサン食品のものが別格です。
沖縄そばの歴史
沖縄そばの発祥は定かではありませんが、沖縄が琉球と呼ばれた約400〜500年前に中国から伝わった説が濃厚です。
その当時は小麦粉が高価だったため、王族のみが食べることを許された宮廷料理の一つとして出されていました。
庶民が口にできるようになったのは、明治後期に中国人が開いた支那そば屋がキッカケと言われています。その後、大正時代になると沖縄県内に多くの支那そば屋が増え、庶民の間で一気に広まりました。
それからしばらく経ち、戦争で一気に店舗数を減らしましたが戦後、米軍が配給する小麦粉が出回り、またすぐに復活しました。
そして1970年代に甘辛く炊いた豚のスペアリブをのせた「ソーキそば」が誕生し、今や沖縄そばの代名詞的なソバとなりました。
現在では沖縄本島をはじめ、宮古・八重山諸島などの島でも食べられるようになり、県民食として確固たる地位を築いています。
ちなみに現在、沖縄県内で沖縄そばを提供する専門店は300店舗以上、専門店以外でも2,000店舗以上がメニューに置いてあるそうです。
沖縄そばの食べ方と注意点
沖縄に来た観光客なら一度は口にする沖縄そばですが、実はきちんとした食べ方があるんです。ここでは沖縄そばの食べ方を伝授します。
はじめにスープを飲む
まずはスープをひと口、飲んでください。口に入れた瞬間、鰹ダシと豚骨の絶妙な味わいが口いっぱいに広がります。
はじめにコーレグースを入れない
コーレグースとは島唐辛子を泡盛で漬けた調味料のこと。これを入れると劇的に味変します。半分くらい減ってから少しずつ入れて味を調整しましょう。七味も同じです。
ジューシーも頼む
ジューシーとは沖縄風の炊き込みご飯のこと。沖縄の食堂では沖縄そばとジューシーのセットが定番。お腹に余裕があったら、ぜひ頼んでみましょう。
レンタカーを借りる
沖縄はモノレール(ゆいレール)沿い以外は、どこに行くにして車が必要です。そして美味しい沖縄そば屋ほど辺鄙なところにあったりします。免許があるなら絶対レンタカーを借りるべきです。
沖縄観光を挟む
ずっと沖縄そばを食べ続けていたら胃がもたれてきます。沖縄は国内トップクラスの観光地です。ぜひ、そば屋巡りの合間に観光をしましょう。
沖縄そばのおすすめ通販
ここでは私が実際に通販で購入して最高に美味しかった沖縄そばを、味の感想付きでご紹介します。
いろいろ取り寄せて食べてみましたが、一番オススメはサン食品のソーキそば。サン食品は沖縄を代表する老舗の食品メーカーです。なんと創業50年以上とのこと。
スープは鰹ダシと煮干し、ポークエキスがガツンと効いた塩味ベース。かなり優しい味でホッとします。ソーキは骨まで柔らかく煮込まれていて、かなりジューシーで美味い! もはや、インスタントのレベルではありません。
麺は縮れた太麺でやや柔めだが、食べごたえがあり、小麦の味も強く感じられます。
パッケージはいろいろありますが中味はほとんど同じです。
ガチでうまい沖縄そばの店3選
こちらではおすすめの沖縄そばの店を3店舗ご紹介します。もちろん、3店舗とも私の大好きなお店です。
【沖縄本島】浜屋(はまや)
北谷(ちゃたん)にある昔から人気の沖縄そば専門店。個人的には海沿いにあるので、いつも店の前は強い風が吹いているというイメージですね(笑)
ここはなんといってもソーキがプリプリと柔らかくて美味しい!
それでいてスープもあっさりと豚の味がよく染みたお味。あとここのジューシーは美味しいので、そばと一緒にオーダーするのがおすすめですよ!
●訪問した店舗の情報
店名:浜屋(はまや)
住所:沖縄県中頭郡北谷町宮城2-99
電話番号:098-936-5929
営業時間:10:00~20:30(L.O.20:00)
定休日:旧盆・正月・不定休
行き方:車必須
その他:昔からある超人気店。
※店舗情報は変更される可能性があるので、詳しくは店舗にお問い合わせください
【宮古島】丸吉食堂(まるよししょくどう)
宮古島の超人気店。繁盛期に行くと必ず行列ができています。久しく行っていないので最後に貰えるアイスキャンディーが懐かしいです(笑)
900円と沖縄そばにしては値段が高めの設定。でも食べてみたら納得です。
豚骨ベースのニンニクが効いたスープに、ホロッホロっに煮込まれたソーキが絶品。
宮古島に行ったら絶対に訪れたいお店。ただし、車じゃないと行けない。
●訪問した店舗の情報
店名:丸吉食堂(まるよししょくどう)
住所:沖縄県宮古島市城辺字砂川975
電話番号:0980-77-4211
営業時間:
[夏期以外]10:30~18:00
[夏期]10:30~20:00
定休日:不定休
行き方:車必須
その他:1961年創業の超老舗。
※店舗情報は変更される可能性があるので、詳しくは店舗にお問い合わせください
【石垣島】明石食堂(あかいししょくどう)
石垣島で一番美味いとみんな口を揃えて言う名店です。こちらでは豚骨ベースの八重山そばを味わうことができます。
濃いめの豚骨ベースとトロトロの軟骨ソーキの脂とマッチして、えも言われぬ旨さが舌を直撃します。
八重山そばもありますが、こちらではぜひソーキそばをオーダーしましょう。
●訪問した店舗の情報
店名:明石食堂(あかいししょくどう)
住所:沖縄県石垣市伊原間360
電話番号:0980-89-2447
営業時間:17:30~21:00 (LO)
定休日:月曜日、火曜日
行き方:車必須
その他:北部へのドライブがてらに寄りたい。
※店舗情報は変更される可能性があるので、詳しくは店舗にお問い合わせください
まとめ
今回は沖縄県を代表するご当地麺の沖縄そばについてご紹介しました。
ぜひ沖縄県を訪れた際は、今回紹介したおすすめのお店を巡って味の違いを楽しんでくださいね!
以上、「ダシが決め手!沖縄そばとは」でした!